透析室で働く看護師は、多くの悩みを抱えています。よくある悩みの一つが、必ず行う専門的な業務の一つである穿刺（せんし）の難易度が高いことです。太い針を穿刺するので、患者の苦痛が大きく、穿刺しにくい血管の患者に穿刺するには技術が必要です。患者に無駄な苦痛を与えかねないため、苦手な人も多くいます。しかし単に経験不足な場合が多く、数をこなしていくうちに上達していきます。必ずうまくできるようになると、前向きに考えましょう。それでも苦手意識が強く、悩んでいるなら上司に相談するのも良いかもしれません。他にも、人間関係で悩む人も多くいます。患者は永続的に治療にやって来ます。そのストレスは計り知れないもので、時には看護師にイライラをぶつけることもあるのです。
また、透析室は閉鎖的な所で、いつも決まったメンバーと働くことになります。治療を円滑に進めていくためには、患者やその家族、医師や他の看護師たちと信頼関係を築く必要があります。人間関係が良くない原因のほとんどがコミュニケーション不足です。普段から患者とコミュニケーションを頻繁にとり、小さな変化に気づけるようにしましょう。また、普段から職場の人ともコミュニケーションを頻繁にとり、一つのチームとして治療に取り組事も必要です。また、患者の家族に対しても、積極的にコミュニケーションを取ることが大切です。特に苦手な相手である程コミュニケーションを避ける傾向にあります。苦手な相手である程、細やかなコミュニケーションを心掛け、相手を否定せず、話をよく聞くことが信頼を築くことに繋がります。さらなる関係悪化を招くと治療にも影響が出るので、注意が必要です。